年頭挨拶(2022年1月)

令和4年元旦 新年あけましておめでとうございます。
新春を会員皆様とともに迎え、心よりお慶び申し上げる次第であります。
森商工会議所は、昭和26年2月10日、森、砂原、落部の経済・産業の発展と中小零細企業の持続発展を大きな使命に掲げ、先人の勇気と努力を結集し、
森商工会議所を設立されてから、令和3年2月10日、創立70周年記念を迎えておりました。
しかし、新型コロナウィルス感染から記念式典や祝賀会の開催について、会員様の生命と健康を最優先とした結果、1年間の延期を決定させていただきました。
令和2年1月、中国武漢を発症地とした、新型コロナウィルス感染が、世界的危機をもたらし、日本政府では、数度にわたり緊急事態宣言を発布、令和3年10月末に解除されたものの、
人流、物流、情報等経済を支える起爆剤もなく、現在においても、オミクロン株の猛威に晒されることが懸念され、大阪、京都、愛知などでは、市中感染が発生し、結果として、コロナ禍の終息に目途もない状況であります。
また、地域経済状況では、温暖化現象、海水温の上昇、半導体問題から各種資材・機械など価格高騰や品不足問題が解決せず、先行き経済の不透明感など好材料もなく、厳しさを増幅しております。
さらに、東京オリンピック景気を期待いたしましたが、世界全体が、新型コロナ禍を要因とした、渡航禁止措置や自粛規制により人流の移動制限、そして、生命と健康を優先したことから、
経済活動は、国費を投じたスポーツ祭典ながら、経済効果は残念ながらありませんでした。
当会議所管内の経済状況は、森町役場の支援の下、プレミアム商品券、建設券の発行などにより経済の活性化を図りました。
しかし、新型コロナ禍による社会問題化、田舎特有となる各種要因、例えば、恒常的な人口減少、少子高齢化、消費動向の低迷、そして、基幹産業についても、気候温暖化現象、赤潮の発生など、
過去に類のない事象が発生しており、さらに、後継者問題や売上不振等の事由から、会員企業様の廃業や事業縮小も目立ち、結果として、地区内の雇用機会を喪失させるなど、
昨年に続き、過去になく、厳しい経済情勢であります。
森町の将来を見据えた大改革のため、人財育成と確保を最優先すべきと危惧しており、強いリーダーの下、最少資金の投資で、最大限の外貨獲得等の効果を追求すべきと考えております。
このことは、道南において、衣食住、事業の生産性、雇用環境、資源の有効活用、エネルギー問題、DX(デジタルトランスフォーメーション)、環境を最優先としたSDGsなど、
あらゆる事象において、道南1番を目標とし、豊かで、健康的で、安心・安全な、賑わいのある森町の街づくりに貢献いたす覚悟であります。
森商工会議所は、創立以来70周年の経過となり、1年遅れながら、今年2月10日には、森商工会議所創立70周年記念式典を挙行し、議員各位様、会員様と大同団結せしめ、
新型コロナ禍という激甚災害との認識を共有テーマとし、真剣に対峙いたすこととしております。
そのため、森商工会議所会員様の知恵と勇気と努力を結集し、賑わいある森町の街づくりのため、経済の活性化こそが、当会議所の命題であると自覚と覚悟をもって邁進いたしたい。
街づくりのためには、産・官・学・金・民の連携が必要であることは、明々白々でありますので、官の強いリーダーシップに期待し、
この実現こそが必要不可欠であると思慮、森町の経済総合団体の使命とその責務を果たすため、役職員一同が、誠心誠意の努力を傾注いたすことを誓い、年頭の挨拶といたします。
以 上
森商工会議所 会頭 伊藤新吉