年頭挨拶(2026年1月)
令和8年1月元旦 新年明けまして、おめでとうございます。
森商工会議所会員の皆様におかれましては、穏やかに、令和8年の新春をお迎えのことと、役職員を代表してお慶びを申し上げます。
昨年10月31日に開催されました当商工会議所臨時議員総会におきまして、第7代会頭に選任されました。会頭の職はたいへんな重責であり身の引き締まる思いでありますが、私は「和を以て貴しとなす」をモットーに、単に仲良くするだけでなく互いの意見を尊重し、
議論を通じてより良い結論を導き出す所存でございます。
さて、2025年を顧みますと、世界情勢はロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東情勢の緊迫化、また中国政府の台湾問題による関係悪化とそれに伴う経済の停滞など目まぐるしい情勢でありました。国政においては、史上初の女性総理として高市総理が誕生し、
トランプ米大統領をはじめ、各国首脳との会談を精力的に行い、首脳間の信頼醸成に努められました。経済界としては「政治の安定性」と「政策の継続性」が一番求められており、今後を期待するものです。
また、日本経済は賃金と物価の好循環に向けた兆しが明確になりつつありますが、依然として物価上昇に賃金が追いつかず、実質賃金の着実な回復が最大の課題であります。
日本商工会議所小林会頭は、今期のスローガンに「変革と価値共創による日本経済の再出発」を掲げ、「成長型経済の実現に向けた環境整備」・「変革と価値共創による、中小企業・小規模事業者の“稼ぐ力”の強化」・「地域の稼ぐ力の向上による地域経済循環の推進」
を重点課題として取り組むと表明されました。12月、参院本会議において、2025年度18兆3000億円の補正予算が成立。 物価高対策を盛り込んだ総合経済対策であり、電気・ガス料金の補助、食料品価格の高騰対策として、自治体向けの支援金も拡充した内容となりました。
自然災害に目を向けますと、昨年12月8日に青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.5の地震が発生し、北海道・三陸沖後発地震注意情報が初めて発令されました。科学者の寺田寅彦博士の「天災は忘れた頃にやってくる」という言葉がありますが、「災害は忘れる前にやってくる」ではないでしょうか。博士は言いました。「災害を防ぐには、人間が過去の記録を忘れないように努力するより外はない」と。私たちはこの言葉を深く心に刻み、防災・減災に取り組まねばなりません。
一年の世相を表す「今年の漢字」が、12月12日に京都の清水寺で発表されましたが、2025年は「熊」でした。日本全国で「熊」がこれほど話題になった年はなかったでしょう。近年、クマの生息域拡大や餌不足、人里の荒廃により、人との接触機会が増加したことに起因しますが、クマとの遭遇を避けるための予防策と遭遇時の適切な対処法を組み合わせ、対策することが重要です。
さて、北海道経済を俯瞰すると、ラピダスへの大型投資、大型データセンターの誘致、デジタルやエネルギー分野への投資等、道央圏に集中している現状において、道南地域への波及効果は極めて限定的であります。このような中、12月鈴木直道知事が泊発電所3号機の再稼働に同意する考えを表明しました。
再稼働により電気料金の引き下げに期待するものであり、また、ガソリン・軽油の旧暫定税率の廃止などを受けて物価の伸びが鈍化し、家計の消費マインドも上向きになり全体的に穏やかな持ち直し基調が続くことを期待するものです。
昨年12月、北海道商工会議所連合会新会頭に就任された安田会頭は、「Leading the Challenge~地域と共に未来を創る~」をテーマに掲げました。「先頭に立ち課題解決に導く」、「困難に立ち向かう」という意味が込められており、「持続可能性向上による地域課題の克服」・「成長戦略実現による稼ぐ力の向上」・「商工会議所の連携推進と経営支援体制の強化」の3本の柱を掲げられ、
北海道経済の発展と地域の未来のために全力を尽くして参りますと述べられました。我々、森商工会議所も連携し、協力して地域を守り、企業を育て、雇用を支えて参りたいと考えております。
さて、我が森町は、町財政が厳しい中、岡嶋町長様の英断と議会の承認の下、プレミアム率50%の商品券を販売いたしました。“さくら商品券A”は13,000万円、また、エアコン設置や住宅の改修などを対象とした“建設商品券A”は6,000万円の販売額となり、達成率は実に165%となりました。本事業の実施に至りましたことを深く感謝申し上げます。
我が森町も、人口減少、人財不足、人手不足と依然として問題が山積されている状況であり、基幹産業である水産業の主力であります帆立貝、秋鮭、助宗鱈等、水揚げの激滅、農業事業者の減少、商店街の空洞化等々であります。その様な中、マルハニチロ北日本森工場が令和8年2月末で閉鎖されることになりました。 1952年より創業され、70年余りの歴史がある工場が閉鎖されることは、残念でなりません。
一方町施設関連においては、昨年12月に新しい森保育所が開設されました。また森中学校の耐震化や、森町公民館の閉鎖に伴う砂原公民館耐震診断等、これから実施しなければならないことが多々あります。これらの問題を解決するため、微力ながら森商工会議所も森町役場と協力して進めて参りたいと存じますので、森町活性化のため、年3回程度の定期的な協議会の開催を御願いするものであります。
令和8年は十干十二支では、「丙午」ひのえうまで、60年に一度きりです。「丙」は「火」・「陽」に当たり、「午」は馬を表し活動的でエネルギッシュな象徴です。良い意味では太陽のようにエネルギーが満ち溢れる年となり、悪い意味では災害が多くなる年となるかも知れませんが、新しいことに挑戦し、大きな飛躍のチャンスを迎えましょう。
結びになりますが、本年が会員皆様にとりまして、実りの多い輝かしい年となりますことをご祈念申し上げますとともに、商工会議所活動に対し、更なるご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
以 上
西暦2026年 1月 吉日
森商工会議所 会頭 佐藤重人









