年頭挨拶(2018年1月)

森商工会議所 会頭

新年明けましておめでとうございます。
 平成30年の新春を会員皆様方とともに迎え、心よりお慶びを申し上げる次第であります。
 森商工会議所の各種事業や業務各般にわたりまして、深いご理解の下、多大なるご支援を賜わりましたことに、当会議所の役職員を代表して、 衷心より感謝とお礼を申し上げる次第であります。
 昨年1年間を振り返りますと、米国トランプ大統領のTPPやパリ協定の離脱、自国一国主義を唱え、また、ロシアのプーチン大統領の 露日経済交渉、中国の習首相による領海侵犯や金融の一元化政策、また、韓国政府にあっては、慰安婦に関する契約を一方的に破棄、 ミャンマーの人種差別による暴動と死殺、北朝鮮の核問題と長距離弾道ミサイルの発射、スペインの独立問題など、世界の紛争が終焉する ことなく、あらゆる事象の脅威に晒されております。
 さらに、地球温暖化現象を起因とし、爆弾低気圧など風水害の自然災害が発生し、世界の共通課題とし、犠牲者の増大や生活インフラの崩壊 など、多種多様な事象が発生しております。
 我が国の経済については、政府が推奨する経済効果、米国経済の恩恵を受けるなど、各種要因の中、マクロとなりますが、緩やかな回復と なりますが、それは、もっぱら大企業や都市部に偏り、一部マスメディアでは、「いざなぎ景気」を超えるものと報道されております。
 その一方では、足元の経済、地方経済にあっては、少子・高齢化や人口減少、人手不足等により潜在成長力が一段と弱まっており、 結果として、民間の設備投資や中小零細企業の生産性などに、力強さを欠いているほか、賃金格差の増大等を起因とし、個人消費力の 減少、好景気との印象を実感することができない。
 そんな中、平成28年3月26日、北海道民が待望しておりました、新幹線「新函館北斗駅」開業により、地域経済が好景気なるものと 期待いたしましたが、渡島半島、道南2市16町にとって、1年半を経過したものの、結果として、函館市の一人勝ちが濃厚であり、 他の市町など地方経済の活性化までに及びませんでした。
 しかし、マスコミ報道のように、ホテル業や飲食関連業等において、インバウンド効果が功を奏し、良好との評価でありましたが、景況感は、 徐々に、下降線を辿っております。
 また、当商工会議所管内においては、基幹産業となる農業や漁業は、後継者問題、物流(輸送費等)の問題、冷夏、台風、爆弾低気圧など 温暖化現象の影響から被害が続出し、一部、農作物の収穫減少がありましたし、水産物においては、助宗鱈、イカ、秋鮭などは、例年より 大幅に減少、さらに、養殖ホタテにあっては、台風18号の影響から2年連続の激甚災害等に匹敵する被害が発生し、厳しい結果となりました。
 特に、漁獲の大幅な減少は、製造業のうち、水産加工業に打撃を与え、運輸・商業全般に衝撃を与える結果となりました。
 建設関連においても、新幹線延伸の特殊なトンネル工事より公共工事が増加したと一部関係機関で発表されておりますが、実態経済から 離反したことであり、地方における建設関連企業の公共工事が激減状態にあり、また、民間設備投資も期待外れとなり、厳しい状況でありました。
 さらに、神戸物産のショッピングセンターの大規模事業に期待いたしましたが、昨年の暮、マスコミ報道にて発表し、当会議所など地元に、 何ら説明もないまま、一方的に事業を中止したことは、非常に残念でならない。
 また、JR北海道、北海道電力など、交通インフラはじめ、電気、治山、治水など、地域の生活における安全性、賑わいのある街づくりなど、 地域経済に問題・課題が山積されております。
 経済総合団体となる森商工会議所は、砂原商工会と連携の上、共生を目標とし、経済活動を密に、「産・官・学・金・民」を基本コンテンツに 掲げ、特に、日本政府や北海道、森町、諸関係団体の協力を求め、具体的には、人手不足の解消、消費マインドの改善、人口減少の歯止めなど、 当商工会議所独自に地方創生の目玉とし、北海道労働特区構想を提案しており、実現まで諦めず、物流の円滑化、人材確保と育成、 情報の受発信、また、外国人観光客の誘致を積極的に実施し、外貨獲得に向け、活力ある街づくり実現に貢献いたしたい。
 平成30年は、会員企業様の経営環境の改善に寄与すべく、平成32年の民法大改正への対処、事業承継の円滑化、労務管理面の対処、 AIによる経営改善、中長期事業計画立案のサポートならびにコンサルタント面の強化など、会員のため、地域のための志事をいたす 覚悟であります。
 また、森町の観光・飲食店・ホテルなどマップを作製中であり、外貨獲得の手段に活用すべく、平成30年3月末までの配布を 実現いたしたい。このことは、一昨年4月配布した外国人向け、ことばアラカルト「森なう」(英語、中国語、韓国語、ロシア語) と併せ、利活用の徹底を促してまいりたい。
 森町の経済発展に関しては、あらゆる問題・課題を抽出し、解決のため「見える化」を命題とし、会員皆様方の結集を切望し、 会員様や町民の皆様方から必要とされる森商工会議所運営に、「情熱と勇気と知識と行動」をもって、誠心誠意、傾注いたします ので、一層のご理解とご支援を賜わりますように、お願い申し上げまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

森商工会議所 会頭 伊藤新吉